夏の虫刺され

こんにちは。

今月もブログupしました。

内容は【虫刺され】についてです。

時期的なものか、最近よくご相談を頂きます。

私自身もキャンプ好きのため、これまで数々の虫たちに刺された経験があります。

アシナガバチ:4回

ミツバチ:1回(相手も倒れました)

ブヨ:5回?(マイランク付けでは一番嫌な虫です)

ヤブ蚊:数えきれません

今日はそんな虫たちのお話です。

代表的な虫についてみていきましょう。

【虫について】

夏の虫刺されとして、最も代表的な昆虫は蚊です。蚊に刺されたことによるかゆみや腫れはアレルギー反応であり、このアレルギー機序を抑える効果として抗ヒスタミン剤が有効です。また、それより症状が強いアレルギー反応にはステロイド剤の塗り薬あるいは飲み薬が必要となります。抗ヒスタミン剤やステロイド剤の塗り薬は市販でも購入できますが、効果の高い塗り薬や飲み薬は医療機関を受診をする必要があります。症状が強い場合は早めに受診してください。

蜂に刺された場合、刺された瞬間に強い痛みを感じ赤くはれてきます。強い痛みは数時間でおさまりますが、腫れや軽い痛み・かゆみは1週間程度続くことが多いです。

できるだけ早い段階で受診してください。皮膚の中に蜂の針が残っていればそれらを除去しないと細菌感染などを引き起こす場合があります。針が残っていなくとも、強い腫れに対しての飲み薬、塗り薬を使用することで、早く治癒することができます。

  • アブ・ブヨ

前述の虫に比べ、なじみのない方も多いかもしれません。

アウトドア好きな方にはとてもメジャーな虫です。

どちらも非常に好戦的で、人を見つけると襲ってきます。

刺された後の腫れもそうですが、かゆみが非常に強いことが特徴です。

時に2週間程続くこともあります。

また傷跡も長期間残ることがあり、美容面からしても難敵です。

こちらも抗ヒスタミン剤やステロイド剤の塗り薬で症状を緩和させます。

  • ムカデ

あのフォルムがだめという方が多いかと思います。とにかく気持ち悪いです・・・。

ムカデの毒は熱に弱いため、ムカデに咬まれてすぐ43~46℃のヤケドしない程度のお湯で5分以上洗い流すのがおすすめです。しかし、40℃以下の低い温度で温めてしまうと、痛みが増し逆効果になります。

洗い流した後は、抗ヒスタミン剤を含んだステロイド軟膏を塗ります。腫れが引かない場合はなるべく早く病院へ行くようにしてください。

  • ダニ

一般的に私たちが身近に注意を要するダニには、家屋などに存在する家ダニやツメダニと、屋外に存在するマダニが主です。

家ダニは5月頃から発生し、6~9月が発生の最盛期です。居住環境がよくなった最近では被害が減少しつつありますが、古い家屋では注意が必要です。

ツメダニは湿気の多い場所で繁殖し、大量に発生すると人を刺します。梅雨の時期から次第に増え、8~9月に特に人への被害が増加します。症状としてかゆみを伴います。

マダニは公園や山道など草むらの多い場所に生息します。また刺されると赤く腫れて炎症を起しますが、かゆみを伴わないことが多く、気づくのが遅くなります。気づかないケースが多いです。マダニの問題点は日本紅斑熱やライム病などの感染症や、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気を発症することがあり、刺された際にも1週間程度、虫体が体に付着し、無理に引きはがすと口角が体内に残ります。そのため、マダニに刺された際には速やかに医療機関に受診してください。

【⚠刺されたときにやってはいけないこと】

掻くこと

虫刺されではかゆくなることが多く、掻き出したら止まりません。しかし、掻くほどに皮膚を傷つけてしまいます。傷ついた皮膚からは爪やその他の雑菌が入って感染症を引き起こし、

なかにはいわゆる「とびひ」のように、抗生剤内服が必要となるケースもあります。また、掻くことでその傷跡が残りやすくなる可能性もあります。

  • 温めること

刺された部位を温めると、皮膚の表面に近い毛細血管が拡張します。このことでさらにかゆみが増すことになります。お風呂上りや寝る前は、体温が高くなるため、一般的にあらゆるかゆみの部位の症状が強くなります。逆に冷やすことはかゆみを軽減する方法としてお勧めです。

  • アルカリ化すること

蜂などの酸性毒に対して刺された部位にアルカリ水の液体(尿など)をかけることは止めましょう。刺入口から2次的な細菌感染を起こすリスクになります。

きむら内科クリニック
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