ぜんそく

ぜんそくとは

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気管支が慢性的に炎症を起こしているアレルギー性疾患の1つです。

アレルギー疾患になりやすい遺伝的素因のうえに何らかの原因で気道が過敏になっているところに、ホコリやカビ、天候などで、気管支が刺激されることにより発作を起こす病気です。

発作を繰り返し起こすことで気道の粘膜が傷つき、少しの刺激でも発作を起こしやすくなり、そのままにしておくと粘膜が厚くなり、さらに発作を起こすことになってしまいます。

ぜんそくは死の危険性にもつながることがありますので早めの治療が大切です。

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ぜんそくの症状

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咳が止まらない、長引く、ゼイゼイ、夜や明け方に息苦しい場合は注意です。

  • 息をするとヒューヒューと音がする
  • 咳をするとゼイゼイする、呼吸が苦しい
  • 長引く咳(せき)や、止まらない咳(せき)
  • 夜や明け方に息苦しい
  • 横になるよりも体を起こしてやや前傾姿勢のほうが楽

ぜんそくの患者さんはどのくらいいる

ぜんそくの症状を経験したことがある人は、2006年の調査で11人に1人(有症率9.4%)であり、医師による診断と症状がある、もしくは、ぜんそくの薬を使用している人は18人に1人(有病率5.4%)とかなり多い病気といえます。

さらにここ20年で2~3倍に増加しています。 成人になって初めて症状が出るぜんそくは、成人ぜんそく全体の70~80%を占め、そのうち40~60代の発症が60%以上を占めています。

ぜんそくの診断

夜中や朝方にゼイゼイヒューヒューと音(喘鳴(ぜんめい))がして、呼吸が苦しくて眠れない、急いで歩いたとき、冷たい空気をすったとき、掃除をするときなどに咳がでる、かぜは治ったはずなのにいつまでも咳が続く、痰がでるなどの症状は、ぜんそくの可能性が高いです。

ぜんそくは本人自身が気づかないままでいることもあります。

典型的な症状で、咳込んで喘鳴がして呼吸が苦しくなる症状がある場合には問診と聴診で診断されますが、 喘鳴を伴わないぜんそくや、咳だけが症状の咳喘息(せきぜんそく)という病態もあり、診断が難しいところがあります。

その為、呼吸器専門医でなければ見落とすこともしばしばあると思われます。

ぜんそくの治療

アレルギーの原因(アレルゲン)を特定できるぜんそくの場合にはその原因を除去します。

以前とは違い、発作が起こったら止めるという治療ではなく、起こらないようにコントロールをする治療に変わってきました。

ぜんそくのほとんどがコントロールでき、日常生活に制限を受けないで過ごせることができます。

治療薬には、発作を防ぐために症状がなくとも続ける薬(長期管理薬)と発作が起きたときに発作を抑える薬(発作治療薬)の2種類があります。

治療薬には気管支拡張剤、抗アレルギー剤、吸入ステロイド剤などを使います。

発症早期の吸入ステロイド導入により、慢性炎症を抑えることによって、肺機能の低下や、喘息死を防げると考えられています。

注意すること

  • 禁煙(タバコは本人だけでなく周囲の方が喫煙することも良くありません。同じ室内でのタバコの煙も悪く影響するのでその場を避けるようにする)
  • かぜ・インフルエンザなどの感染症に注意をする(日ごろの手洗い、うがいをする)
  • アレルゲンを除去する(ダニや食物などアレルゲンになっているものを避ける)
  • 排気ガスなどの大気汚染に注意する(大気汚染物質が多い時は外出を控える)
  • 過労や精神的ストレスなどに注意をする(体調が悪くなるとぜんそくが起こりやすくなるので、休息をとる、気分転換をはかるようにする)
  • 天候の変わり目、急激な温度の変化に注意する(服装や冷暖房の調節をする、天気予報を確認する)

医師からのアドバイス

喘息(ぜんそく)はコントロールできる病気です。

何年も症状が無くても、かぜや環境により突然再発したりします。

長引く咳などありましたら、早めにご相談ください。

きむら内科クリニック

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