COPD(肺気腫)

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COPDとはタバコなどの有害な空気を長年吸い込むことが原因で、肺に炎症が起こり、空気の通り道である気道が狭くなる病気です。

息を吐くことが難しくなり、通常の呼吸ができなくなり、息切れが起こります。

日本における患者数

日本では患者数22万人に対し、潜在患者数500万人以上と推定されています。
※NICE study引用

COPDの発症

COPDは中年以降の喫煙歴のある人の約20%に発生します。

発症のピーク(自覚症状の現れる時期)は、50~60歳代ですが、実際には若いころから気づかずに悪化し、10年~20年かけてジワジワ肺機能が低下して、自覚症状が現れた頃には肺機能が半分くらいになっています。

COPDの原因はほぼタバコであり、「タバコ肺」「肺の生活習慣病」と呼ばれています。

COPDの症状

  • 咳・たんが続く
  • 息切れがする

①ステージ1→運動時に息切れ
②ステージ2→坂道・階段で立ち止まる
③ステージ3→平地の歩行で立ち止まる
④ステージ4→安静時、自宅内での生活でも息苦しい(在宅酸素療法の適応)

COPDは進行すると上記のような経過を辿り、日常生活が困難になります。

呼吸不全が進んできたら(stageⅣ)在宅酸素療法により持続的に酸素補給をすることになります。

長期間の低酸素状態より、心臓へ負担がかかり心不全に至ることもあります。

また風邪などの感染症によりCOPDの増悪症状が起きやすくなり、それを繰り返すとさらに進行し、死に至ることもあります。

COPDの検査

スパイロメーターという機械を用いた肺機能検査で1秒率(肺活量に対する最初の1秒間に吐き出された空気の量の比率)を算出します。

1秒率が70%未満の方はCOPDが疑われます。

検査方法は、できるかぎり大きく胸いっぱいに息を吸い込み、それをスパイロメーターに一気に吐き出すだけです。

COPDのcheck

  • ◆ 40歳以上でタバコを吸っている、または吸っていた
  • ◆ 咳、たんが長期間続くことがある
  • ◆ 階段を上がると、息切れがする
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